エコノミック・ノート

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教養系学部でどのようにして専門性を磨くか

この記事では、某所からテーマとして頂いた「教養系学部で専門性を(ある程度)磨く方法」について、私自身の経験を交えながら書いてみようと思います。

 

私はもともと文系として大学を受験し、教養系学部に入学・卒業した後に経済学の大学院に進学しました。

 

「教養系学部から出発した私が、経済学という一つの分野に興味を持ち、大学院に進学を決めるようになるまで」の経験が、教養系学部で悩む学生さんたちの一つの指針となればと思っています。

 

 

では、行ってみましょう!

 

 

 

 

①他学部の授業を履修してみる

 

教養系学部はどうしても専門性に限界があり、興味のある分野の授業がそもそも開講されてなかったり、されていても内容のレベルが低かったりします。

 

こうした状況から抜け出すには、他学部の授業を履修するか潜るかするのがオススメです。

 

他学部のレベルを知る事で井の中の蛙にならずに済む事ができますし、なにより自分の興味と実力により合った学習をする事ができます。

 

ちなみに私自身も、学部の時に経済学科の専門科目をいくつか履修しました。コテンパンにされましたが、自分の現状を知る良い経験だったと思います。

 

授業の情報をしっかりキャッチするためにも、シラバスはなるべく時間をかけて眺めてみましょう。他学部の授業や、履修できるならば他大学の授業のシラバスまでしっかり確認する事をオススメします。

 

なお、単位が参入出来るかどうかは要確認。

 

②副専攻を取ってみる 

 

その次に考えられるのは、大学が設置している副専攻の修了を目指す事です。

 

副専攻とは、主専攻プラスαの知識を身につけたい学生のために設けられた授業履修制度です。教養系学部の学生は主専攻がない事が多いので、人によってはこれが実質的な専攻にもなり得ます。

 

決められた中からテーマを選んで、ある程度体系的に学習していく事ができるので、興味を絞って学びを深めることが出来ます。

 

例えば某大学では、全学副専攻制度といって、色んな分野を体系的に学べる制度を整えています。

 

https://www.waseda.jp/inst/gec/undergraduate/minor-2/

 

さらに、某学部では独自にコンセントレーション制度という副専攻と似たような制度を設けています。

 

https://www.waseda.jp/fire/sils/news/2018/03/05/7230/

 

私も学部時代に2つの副専攻を修了しましたが、学んだことが結果的に大学院生活やその後のキャリア選択にも影響し、将来の可能性を広げられたのは凄く良かったなと思います。

 

決められた授業のリストから一定の単位数を卒業までに取得する事で修了出来ますので、時間割と相談しながらチャレンジしてみてください。

 

③本や論文を自分で探して読んでみる

 

教養系学部の授業で得られる事ははっきり言ってそう多くないです。

 

教員たちは「まあ教養だし」という感じで手を抜きがちですし、学生側も大体それを受け入れています。

 

なので、授業はあくまで「こんな話があるんですよ〜」くらいの紹介だと割り切って、本格的な勉強は自分でやりましょう

 

まずは、授業で使った教科書を、扱われなかったトピックも含めて夏休みにちゃんと読んでみるがやりやすいと思います。

 

また、ブログやアマゾンのレビューなどから情報を仕入れて、図書館や本屋で中身を見て良さげだったら読んでみるというのもオススメです。例えば、経済学や金融に興味がある方はこちらからどうぞ→

 

valeria-aikat.hatenablog.com
valeria-aikat.hatenablog.com

 

 

また、某大学では図書館検索から数多くの教科書や論文を無料で読む事ができます

 

https://waseda.primo.exlibrisgroup.com/discovery/search?vid=81SOKEI_WUNI:WINE&lang=ja

 

社会に出たらここまで恵まれた環境はほぼないので、学生のうちにその恩恵を受けないともったいないです。学費払ってるし。

 

とにかく、ある程度の専門性を身につけるためには、授業の内容で満足せずに自分から知識を仕入れる努力をしてみる事が重要です。

 

 

④良い先生と仲良くなる

 

基本的に大学の先生たちはやる気のある学生と話す事が好きです。なので、授業が面白いと思ったら積極的に話しかけたり質問したりしてみるといいでしょう。大概は快く対応してくれると思います。

 

(万が一嫌がられたり面倒くさがられたりしたら、その先生は少なくとも良い先生では無いので、仲良くしなくていいし気にしなくていいです。)

 

いい先生の基準としては、論文をちゃんと書いているか(つまりちゃんと仕事をしているか)があります。Google Scholarで先生の名前を英語で入力すれば、その先生がどれくらい世界で活躍しているのかが分かります。

 

https://scholar.google.com/

 

社会に出たら大学の先生とお話出来る機会なんて滅多に訪れないでしょうし、これも学生のうちにしか出来ない事だと思います。

 

機会を逃さずに大学を満喫しましょう。

 

おわりに

 

私が学部生の時にやってきた事は大体こんな感じです。

 

教養系学部は悪い所も多いですが良い所も多々あります。環境と割り切って、学ぶ場所として上手く使いましょう。

 

なお、この他にも色々とやり方はあると思いますので、あくまで一例として見ていただければと思います。

 

ではでは。