経済学(中上級)
この記事では、ブログ主が作成した帰納的ゲーム理論(Inductive Game Theory)*1についてのノートを公開しています。 帰納的ゲーム理論とは、情報不完備ゲームの定式化の一つで、「各プレイヤーはゲームの構造について事前には無知であり、ゲームを繰り返し…
非常に興味深い論文を見つけたので, ここでシェアします. www.aeaweb.org 以下はアブストラクト(ハイライトは私による). We introduce a set-valued solution concept, M equilibrium, to capture empirical regularities from over half a century of gam…
計量経済学の講義ノートなどをまとめています。順次更新予定。情報をコメントで頂けると大変助かります。 計量経済学(修士レベル) ベイジアン計量経済学 時系列解析 ノンパラメトリック 部分識別 因果推論 構造推定 計量経済学(修士レベル) 早稲田大学 …
// ゲーム理論の現実への応用について、一つ思い付きがあったので、備忘録的にまとめておきたいと思います。単なる思い付きなので、似たような研究やサーベイがあればご教授頂けると助かります。 さて、その思い付きとはズバリ、「○○は均衡である」という結…
伊藤の補題の雑な証明と, オプション価格式の導出のノートです. グリークスについてもいくつか導出を載せています. コール・オプションの価格式の導出は教科書などに良く書かれていると思うので, あえてプット・オプションの価格式の導出を書いています. グ…
ギバード=サタースウェイト定理(Gibbard–Satterthwaite theorem)の厳密な証明です. なお, 途中で言及されるFigureは, 参考文献の該当箇所pp.292-296にあるものを指していますので, お手数ですが参考文献を手元に置きながら読んで頂ければと思います. 言語…
アローの不可能性定理(アローの定理)の厳密な証明です. 言語は英語です. 参考文献 Jehle, G. A., & Reny, P. J. (2011). Advanced Microeconomic Theory (3rd ed.). Financial Times/Prentice Hall.
fivebooks.com 上のインタビュー記事で、金融危機に関する古典的な論文・書籍が紹介されています。 紹介しているのは、2007年にノーベル経済学賞を受賞したEric Maskinです。記事では、以下の5つの文献が紹介されています。 1. Bank Runs, Deposit Insurance…
この記事は'Health economics'という言葉とその訳語についてのノートである. Health economicsの日本語訳は主に2つある. 伝統的には「医療経済学」という訳語が与えられてきたが, 近年は「健康経済学」という訳語を与える事が増えてきている. 以下では, どち…
前々から気になっていた Romer (2015) "Mathiness in the Theory of Economic Growth" の要旨を箇条書きでまとめる. 適宜※で私による個人的なコメントを入れている. 私は経済成長理論の修士1年のコースワーク程度の知識しか持ってないため, より詳しい方から…
// この記事では、有名なJohn Nashのゲーム理論における業績について解説していきます. 一つは均衡の存在定理, もう一つはNash交渉解です. この記事では特に, 2つ目のNash交渉解を中心に解説します. 数学者としてのNashの業績については筆者が分からないので…