早稲田大学 国際学術院 教授の石川竜一郎先生(Twitter: @mxb02762)が、noteの記事で「ベイジアン自白剤」を紹介されている。
ベイジアン自白剤とは、アンケート調査の質問設定の方法だ。ある一定のスコアリングルールをもとに回答者を評価して報酬を与える事で、回答者がアンケートに正直に回答する事が、ゲーム理論によって保証されるという特性を持っている。
ルール自体はとてもシンプルかつユニークなものなので、是非いちど記事を読んで頂きたい。きっとどこかで試したくなるだろう。
アンケート調査はビジネスでもなんでも、広く行われている。その一方で、そもそもアンケートの回答の適正性が気にされる事はほとんどない。
「Garbege in garbage out」という言葉が示す通り、使うデータの取り方に問題があれば、分析の結果はとても使えるものにはならない。
回答か適切になされているかなどどうでもよく、ただよりインパクトのある宣伝のために、見た目だけより良い結果のみが欲しいのであれば、回答者の正直さなどどうでもいい事かもしれない。
一方で、アンケート調査の結果をもとに、真面目にビジネス環境を改善し、発展させていく事を考えるのであれば、調査結果の適正性は考慮されるべき問題であるはずだ。
ゲーム理論というツールによって調査の適正性を改善するこうした試みは、そうした気概のある意思決定者の心強い味方となってくれるだろう。